石の物語

どれだけの人が、この石段を登ったのだろう。
どれだけの想いを込めて、この石段を登ったのだろう。
雨に濡れたこの石たちは、そんな想いを吸い込んでいるのだろうか。
もし、この石たちが語ることが出来たなら。
きっと、多くの悲しみ、多くの喜びの物語を語ってくれることだろう。
そして、その物語はまだこれからも、延々とつづくに違いない。

 
熊野街道
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Photo:Shuji Enmando