この山深い道沿いにも多くのタタラ場があったようだ。 足もとを注意して歩くと、土が黒く焦げた跡や、 鉄滓(てっさい)が石に混ざって落ちている。 ここで働く人はどのような生活をしていたのだろう、 想像をしながらこの山道を行くと、 小さな池のような小川の窪みを見つけた。 水浴び、洗濯、炊事。 この小池を見ていると、そんな次々と光景が浮かんでくる。