峠のトンネルを抜けると、思わず歓声を上げた。 深い色に染まった出雲の山並みが、眼下に広がっている。 夜に降った雨が朝日に輝き、より深みを増している。 足もとに続く道を抜け、私たちはこれから更にこの山並の奥を目指す。